ルームシェア始めました
突然ですが、ルームシェアを始めました。何かと奥手なわたしにとっては初めてなものなのでなかなか慣れないものなのですが、2つ年上の優しいお姉さん、萌さんと一緒に今、都心から約30分くらいの家賃6万円くらいの閑静な住宅街の一画の家を借りて住んでいます。まあお互い性格も全然違うのですが、何か惹かれるものがあって一緒に住むことになったのです。もちろんそれぞれの親には報告済み。わたしのパパやママは“いい社会勉強になるから行ってきなさい。でも何かあったらいつでも帰っておいで…” と言って送り出してくれました。もちろん彼にも相談したわけですが、パパやママと同じことを言ってにっこり微笑んでくれたわけです。
まあ相手は見知った相手とは言え、まだまだ慣れていないので、失敗なども多くあります。この間はお風呂に入ろうと思ってお風呂の扉を開けると、萌さんが入っていてびっくりして扉を閉めようとしたところが、“せっかくですので〜一緒に入りましょう〜” と言って恥ずかしげもなく胸をぽるんぽるん揺らしながら脱がしにかかっていてびっくりして、“な、なにしてるんだべ?” と昔住んでいた北海道弁が飛び出してしまいました。まあその時はなし崩し的に一緒に入ることになったのですけど、同性ですけどどぎまぎしてしまったことは言うまでもないことです。その時以来かな? しょっちゅうわたしを誘ってくるようになって今少し困っています。
じゃあ断ればいいじゃないかと言う話になるのですけど、断ると余計に甘えてくるのでどっちがお姉さんか妹かと言うくらいになっちゃうので断れずにいるわけで……。彼女の妹さんにも窺ったのですが、“あっ、ごめんね〜。お姉ちゃんいっつもこうだから〜” と言って謝ってくれました。とは言え内心ほっとしているような顔もしていたので、推測でしかないのですが、多分萌さんのお世話をわたしに回してきて内心ほっとしてるのかな? と邪推したりしている今日この頃なのですが…。
朝は朝で、起こすのに30分ぐらいかかります。寝ぼけ眼の起きた顔が異常に可愛いので思わずギュッとしたくなるほどなのですが、毎回我慢の連続です。朝食は軽めにパンとスクランブルエッグで済ませます。実のところ今日はそれでした。まあ毎回ではないのでヤックで食べたり、また昨日の残り物などを工夫して食べたりしていますね。大学も奇妙なことに同じ大学だと言うことがこのルームシェア開始後に分かったので一緒に出掛けます。まあ彼女は音楽科でわたしは美術科なので棟は違うんですけどね? 昼休みは彼女のほうから訪ねてきて、“お昼ご飯一緒にどうですか?” と聞いてきます。断る理由がないので首を縦に振ると、100点を取ってきた子供みたいにぱぁ〜っとした笑顔になって晴れた日には屋上で鍋料理と言う感じです。でも何故に鍋? と頭の中がクエスチョンマークでいっぱいになってしまうわけで…。しかも真夏の炎天下の中でもそれを行なうわけですので付き合うのは大変です。高校時代よくこの行事? に付き合っていたなぁ〜っと彼女の妹さんである眞子さんにある意味尊敬のまなざしを向けるわたしがいたのでした。
で今日は雨ですので屋上に続く階段の踊り場を借り切っての鍋料理に舌鼓。最後はご飯で締めて終わりとなりました。“今日もごちそうさまでした” とわたし。お礼に今日はわたしがご馳走しちゃいましょう。そう思ってその旨を伝えると、“楽しみにしてますねぇ〜” と優しい微笑みを頂きました。大学からの帰り道、ママに電話して今日の献立のレシピを聞いてメモを取ります。ふむふむ…と携帯電話を片手にメモを取っていると、“何だか楽しそうね?” とママが聞いてくるのでうん! と直接会ってもいないのに首を縦に振ってしまって道行く人たちから不思議そうに見られて恥ずかしかったことは言うまでもありません。さて、今日はわたしたち2人のお誕生日と言うことでそれぞれの彼氏を呼んでささやかながらパーティーを開こうって昨日彼女と話していて、今朝大学に行く途中でそれぞれの彼氏の家に寄って招待したわけです。わたしの彼も萌さんの彼も、“お〜、行く行く!!” 二つ返事でとOK。わたしたちの顔が綻んだことは言うまでもありません。
買い物かごに食材を入れていきます。せっかくのお誕生日だし、彼も来てくれるので奮発してお肉はいつもより高いものを選びました。さて買うものは買ったし後は帰って作るだけですね? とにっこり微笑みながら傘をさして家路を急ぎます。雨はざあざあと酷く降っていてあちこちと警報も出ていて心配ですが、それでもお誕生日は嬉しいものだと実感している今日ですね? そう思いました。
「誕生日おめでとう。萌先輩。これ俺からのプレゼント…」
と朝倉くんから小さな箱をもらいました。開けてみて? と言わんばかりな顔でわたしの顔を見つめてくる彼にどことなく可笑しさを感じつつ可愛く包装された紙を解いていきます。中にはこれまた可愛い箱。蓋を開けると中には星と楽譜のついたネックレスが入っていました。琴音ちゃんのほうをふと見てみるとわたしとお揃いの物を嬉しそうに首に掛けています。わたしも同じように掛けてくるんと一回り。長めのスカートがふわっと舞い上がったかと思うとすぐに元通りに戻ります。“似合いますか?” と上目遣いに彼を見つめるわたし。“ああ、似合うよ” とにこにこ顔でわたしのほうを見つめてそう言う彼の顔は一生忘れられないくらいの笑顔でした。“秋の日は鶴瓶落とし” とはよく言われますが、全くその通りで5時でもう暗いです。ですが、この家の中は明るくて…。もちろん照明のせいもあったりしますがそうではないぽっとした心の灯が明るく灯っているような感じがしますね。
最近は暗い世相が続いていて、何だかわたしたちも暗い気持ちになりそうでしたけど、今日のこのお誕生日会でまた頑張れそうな気がしました。そう思うと今日こうして来てくれた彼たちには感謝ですね? と空いた彼のコップにとくとくとサイダーを注ぐ今日10月9日、わたしこと水越萌と、可愛いルームシェア仲間で眞子ちゃんとはまた違った感じの妹的な存在な彼女・姫川琴音ちゃんのお誕生日の夜が更けていきます…。あっ、そろそろケーキの出番かな? うふふっ…。
END