迷探偵の誕生日
今日6月21日は、四葉のバースデーデス。
クフフッ。だから四葉ね、兄チャマとこうして待ち合わせしてるんデスよ…。
さぁ〜て、兄チャマにどこ連れてってもらおうデスかね〜。まだ行っていないところがい〜っぱい。クフフッ。兄チャマ、早く来ないかな〜。
ハッ!! 道行く人が笑ってマス。ううぅ〜、恥ずかしいチェキィ〜…。
そうこうしてるうちに、兄チャマがやってきました。
でも兄チャマ、なんかきょろきょろしてるデス。それに、自分の体もあちこち触ってるデスし…。どうしたんでしょうか? 心配になった四葉は兄チャマのところに行きました。
四葉が来ても兄チャマは気が付きません。
地面をきょろきょろしたり、ズボンのポケットの中に手を入れたりしてマス。四葉は声を掛けました。
「あ・に・ちゃ・ま!」
「う、うわぁ〜!! へっ? な、なんだ。四葉かぁ〜。驚かさないでよ〜。ああ、びっくりしたぁ〜…」
そう言ってびっくりする兄チャマ。クフフッ。そのお顔もチェキデス。
でもなんで兄チャマはきょろきょろしたり、ズボンのポケットの中に手を入れたりしてたんでしょうか? 四葉は兄チャマに聞きました。
そしたら兄チャマは申し訳なさそうに俯いて…。
「じつはお財布をなくしちゃったんだよ…。四葉のプレゼントを買おうと思ってたのにな……。ごめんね…。四葉」
こ、これは!! 事件デス。四葉は兄チャマにこう言いました。
「兄チャマ!! これは事件デス!! クフフッ。どうやらこれは名探偵の出番のようデスね…」
そう言うと四葉は、虫眼鏡を取り出して辺りを見回しマス。兄チャマは半分諦めたような声で……、
「いいよ。四葉…。家に忘れてきちゃったのかもしれないし……。もしそうなら取りに帰ればすむことだし…」
そう言って四葉の顔を見つめてマス。
そう言うわけにはいきまセン!! これは名探偵四葉に対する挑戦なんデスよ!! 兄チャマ!! 四葉は兄チャマのお顔を睨んでこう言いました。
「兄チャマ!! これは大事件なんデスよ!! ここで何もしなかったら犯人はどんどんエスカレートしちゃうデス!! とにかく! 兄チャマ…。四葉について来るデス!!」
「ちょ、ちょっと、四葉ぁ〜〜〜!!」
「さあ……、行くデスよ〜〜〜っ!!」
そう言って兄チャマの手を引いて四葉は走り出しました…。二人できょろきょろとあちこち探しマス。
……ところで兄チャマ、ポリスマンさんのところへは行ったんデスか? 四葉がそう言うと、兄チャマは、あっ! と言うお顔になりました………。
「もう!! おっちょこちょいな兄チャマデスね…」
「ごめんよ…、四葉…。でも助かったよ。四葉があそこで交番のことを言ってくれなきゃ、こうして見つかることもなかったんだからね…。ありがとう…、四葉…。さあ、プレゼントでも買いに行こうか…」
そう言って、バースデープレゼントを買いに行く四葉と兄チャマ。もちろん、手は繋いで…。今日はなくし物を兄チャマと探せなかったデスけど、次は一緒に探せるといいな。
その時の四葉の相棒が、兄チャマだったらもっといいのにな…。
四葉はそう思いながら、兄チャマの手をしっかり握って歩くのデシタ…。クフフッ…。
END