看病します
第11話 白雪の場合
「にいさま〜。姫特製あつあつ洋風雑炊出来ました〜」
妹が昼ご飯を持って僕の部屋に入ってくる。今日2月11日は可愛い僕の妹・白雪の誕生日なわけで…。でも、2、3日前からちょっと寒気がして熱を計ったら38.6度もあった。完璧な風邪だ。春まだ浅いこの時期だけど何もこの時期に風邪を引くなんて…。はあ〜っとため息を吐きつつ外を見れば一面銀世界。やっぱり風邪も引くわけだ…。そう思った。
「にいさまは無理しすぎなんですの。この間も夜中まで勉強してらして…。姫、とってもとっても心配したんですのよ?」
「ああ、そうだったね? ごめんね? 白雪…。でも、どうしてもしなきゃいけない物だったからさ…」
ぷぅ〜っと頬を膨らまして、僕の顔を上目遣いに睨んでくる妹。妹は怒ると怖い。と言うより僕の死活問題にまで発展してくるんだよね? この間も些細なことで、喧嘩して…。したまでは良かったんだどさ…。父さん母さんともに働いているためうちの家事は妹が取り仕切っている。必然的に妹に逆らうと味気ない食事が待ってるんだ。この間なんて日の丸弁当だったんだからね?
「にいさま! 早く食べて下さいですのっ!! って! はっ…、も、もしかしてにいさま、姫に食べさせて欲しいなぁ〜とかって思ってるんですの? いや〜ん。恥ずかしいですの〜!! で・も、今日は特別食べさせてあげますわ」
顔を真っ赤にして頬を手で押さえつつ雑炊のふたを開ける妹。あつあつの美味しそうな匂いが僕の鼻をくすぐる。って! “ち、違うってば!!” と言おうとしたけど、後の祭り。妹はレンゲを持って上機嫌でにこにこ顔。ははは…、早く食べて横になろう…。そう思った。
「にいさま、美味しいからって全部食べちゃって…。むふん。あの後、姫、話し込んじゃったから疲れて寝ちゃったんですのね? ごめんなさいですの…。って、あら? 紙が…。…うふふっ。にいさまったら…」
寝たふりをしてじっと白雪の反応を待つ僕。案の定嬉しそうな反応を返して僕の部屋を出て行った。なんて書いたか…、それは僕と白雪だけの秘密…。でも僕のおなかは持つのかなぁ〜っとちょっとだけ心配する今日2月11日は可愛い僕の妹・白雪の誕生日だ…。
END