お姉ちゃんドキドキする
第3話 四葉の場合
今日6月21日はボクの大好きな姉チャマのお誕生日デス。この時期の日本は梅雨と言うRainばかり降る時期だそうデス。ボクは家に閉じこもってばかりで嫌デスけど。でもこう言う時期はかくれんぼとか家で出来ることが楽しいんデスよね〜。デスカラボクはこんなドッキリ企画を考えマシタ。と言ってもこれはダディーとマムも一緒に考えてくれた訳なんデスケド。どんなドッキリかと言うと誘拐事件みたいにボクが何者かに攫われたって言う設定にシテ、姉チャマに捜査してもらうって言うことだそうデス。デスケド…、ボクの姉チャマは名探偵デスカラ、すぐに分かっちゃうじゃないかなぁ〜って思ってるんデスケドね?
メッセージを残しておきマス。でも、ボクだけじゃすぐに分かってしまうようでちょっと不安だったので思ってダディーに手伝ってもらって難しい暗号にしました。ボクは姉チャマに見つからないように身を潜めて姉チャマがお部屋に入ってくるのを待ちマス。と、姉チャマが入って来マシタ。眠たそうに目をこすっていると言うことはまた夜更かししてホームズさんのご本を読んでたんデスネ? ん? どうやらテーブルのメッセージに気づいたようデス。下からそ〜っと見てみるとムムムッと難しいお顔をしてるデス。クフフッ。姉チャマ考え込んでマスね?
「え〜っと、橋の上の下側の奥の木の幹にキミの大切な弟くんは隠した…。デスか? 返して欲しかったら左の問いに答えることだ? …ムムムッ、こ、これは名探偵四葉に対する挑戦デスね? イイデショウ。待っててクダサイ! 航ちゃん。お姉ちゃんが探し出してみせマス!!」
そう言って姉チャマはもと来た扉から出ていってシマイマシタ。ここでじっと待っていても退屈デス。デスケド姉チャマだったら軽々とこの問題を解決してくれるデショウ。そう思って待つことにシマシタ。
…そろそろ1時間が経ちマス。姉チャマは〜っとそ〜っと辺りを見ますケド、姉チャマはいませんデシタ。多分お外に探しに行ったのカナ? ボクはすぐ近くにいるのに…。クフフッ、ボクのことをいつもおっちょこちょいだって言ってマスケド、姉チャマもおっちょこちょいデスね? そう思いながらまた隠れマス。…更に1時間経過シマス。靴音が聞こえてきマス。姉チャマかな? そう思って身を潜めマス。すると…。
「航? いるのかい?」
ダティーでした。“いるデスよ〜” そう言って顔だけを出して部屋を見ると…。
「航ちゃんが見つからないから姉チャマあっちこっち探したんデスよ〜? それなのに全然見つからないし…。どれだけ姉チャマが心配したか分かってるんですか?! しかもこんなところに隠れてるデスし…」
姉チャマがグスグス泣きながらそう言ってボクの顔を睨んでるデス。“ボクだって姉チャマが見つけてくれるって思ってたのに…” と上目遣いに姉チャマの方を見つめてそう言いマス。ダティーもマムも何がおかしいのかくすくす笑ってるデスし…。“もう姉チャマのそばを離れるんじゃないデスよ?” そう言いながらボクの体をギュッと抱きしめる姉チャマ。お顔を見ると涙を拭き拭きほっとしたようにボクを見つめてマシタ。そのお顔に思わずぷっと吹き出しそうになるボク。だってね?…。
だって普段から“名探偵は昼も夜もないのデスっ!!” って言ってマスケド、その前に姉チャマはもう少し回りを見るのも大切じゃないかぁ〜って思いマス。でもこんなことを言うとぷぅ〜って頬を膨らましてぷんぷん怒ってきそうデスから言えませんケドネ? そんなことを思う今日6月21日は大好きなボクの姉チャマのお誕生日デス。
END