散歩に行こう
第11話 FRUTIS CANDY
今日2月11日は姫の誕生日ですの。誕生日には何かおいしいものを食べようって言うのが姫とにいさまの前々からず〜っと続けてきた行事みたいなものだったんですけど…。この間、ふと、学校の帰りに梅園に行ってみたんですけど、ちょうど梅の花が咲き始めて、梅の花のいいに香りがしているので、姫、にいさまに、“梅の花でも見に行きません?” って電話をしてみました。にいさまはちょっとびっくりしたように、
「えっ? 別にいいけど…、でもいいの? おいしいところがあるから付合ってって言ってたんじゃない?」
ってちょっと驚いたような声で言ってます。確かにおいしいところもいいですけど…。でも、姫の誕生日はぽかぽかいいお天気なんですって…。天気予報のお姉さんが言ってたから間違いありませんわ…。それに、こんな日にお外に行かないなんてもったいないですの。そう思って、
「いいですの。おいしいところはまたいつでもいけますわ。でも梅のお花は今見ないと今度見るのは1年後になっちゃうんですの」
そう言うと、“うん、そうだね” とにいさま。“じゃあ、ちょっと早いし、花も違うけど、お花見でもしようか?” そう言うにいさまに姫は、“はい” って元気よくお返事したんですの。
早速お花見の献立を考えます。うーん。予め閃いたアイデアをノートに書き写していきます。デザートも必要ですのね。と考えてふと、果物の入ったバスケットを見つめます。横にはこの間、にいさまにもらったキャンディーボックスが置いてあります…。その方向を見て、はっ! とまた閃きましたの。早速お菓子の本を探します。あれでもない、これでもない…。探すこと小一時間、確かこの辺に……、って、あっ! 見つけました。
「これも白雪が作ったの? すごいね。じゃあ早速頂くことにするよ?」
「はいですの。じゃあ姫も一つ頂きますの…」
食事も終わってデザートの時間。姫の作ったキャンディーをおいしそうに頬張るにいさま。一生懸命作ったのでおいしそうに食べてくれるにいさまを見て、姫はとってもうれしくなりました。まだまだ寒いですけど、姫の心はぽかぽかですわ。そう思った2月11日、姫の誕生日でした。
END