しおちゃん、宿題を頑張る
「わ、分かったから!! 俺が悪かったから!! 謝るからっ!! だからそんな虚ろな目はしないでくれ〜っ!」
12月24日、晴れ。パパは今日もママに謝っています。汐はアッキーや早苗さんと昼間に出かけていたので詳しくは知らないんだけど、おうちに帰ってきたらママは半べそを掻きながらパパの顔をぐぐぐぐぐ〜って涙目の上目遣いに見てました。最近は日常茶飯事のようによくこんなことがあります。一昨日も汐の2学期の通信簿を見たママは、“しおちゃん! 何ですか? この成績は? もう少し勉強しないといけません!” って言ってブリブリ怒り出します。勉強はあまり好きじゃない汐は体育以外の成績があまりよくありません。だからママに通信簿は見せたくなかったの…。でも学校は今日までだし、アッキーたちは後でやってくるって朝ママが言ってたし。ママはウソを見破る名人で、パパがいっつ怖がってる、“ウソだっ!!” っていう言葉を最近汐にまで言ってくるようになって、その言葉と顔の表情とかでパパ同様、ひ〜ってなっちゃう汐がいたりして…。とにかくママには絶対に逆らえません。
で、今、汐の味方をしてくれたパパにママが、“それは妻より娘のほうが大切なんでしょうけど、今日はわたしのお誕生日でもあるんですよ…。それなのに朋也くんはしおちゃんの味方ばかりして…。うぅ〜っ…。こんなの…、こんなの酷すぎますっ!!” と半泣きな顔でこう言って上目遣いに涙目でパパの顔を見てました。お仕事から帰ってきたパパはいつも汐を抱きかかえてくれます。それが汐はとても好き。明日から学校も冬休みに入るからパパやアッキーたちと遊ぶことを考えてると、パパがちょっと真剣なお顔で、“なあ、汐。明日パパお休みだから一緒に宿題しようか?” 座って汐と同じ目の高さまで顔を持ってくるとそう言います。勉強は苦手だけどパパと一緒ならいいかな? なんて思ってうんと頷く汐。ママはちょっと拗ねたような顔で、“朋也くんばっかり良い目をして…。わたしだってたまにはしおちゃんに‘すごいねぇ〜、ママ’ って言われたいのに…” って言ってぷくっと頬を膨らませていました。ママの作るご飯はとても美味しいし、いつも汐がこけて膝とかすりむいたらシュッシュッて傷の手当てをしてくれるママ。そんなママのことも大好きだから、“ママにも教えてほしいな?” って言う汐。ママは一瞬嬉しそうにしたんだけど、“しおちゃん、お勉強は自分でしないといけないんですよ?” とちょっと怒った顔で言ってきます。そうだ、先生もママと同じようなことを言ってたっけ。一人で頑張ってみようかな? と思ってパパに、“お手伝いいいよ。今年は汐一人で頑張ってみるから” ってにっこり笑顔でそう言う汐がいたの…。
しおちゃんが、急にやる気を出してびっくりして顔を見合わせたわたしたちでしたが、これも親からの自立の一環なんだろうなぁ〜っと思います。まあ朋也くんはちょっと寂しそうでしたけどね。わたしもそうでしたが、昔はお母さんやお父さんに宿題を見てもらってたなぁ〜っと昔ながらに懐かしく思い出しました。いずれは子供は巣立っていくもの。わたしたちがそうだったように…。そう思うとちょっとだけ不思議に思いますね、誰かに教えてもらったのではなく、自分で判断が出来ること。今日で1つしおちゃんは大人の階段を上りだしたわけです。そう思いながら娘と夫からもらったプレゼントを手に取ってにっこり微笑むわたし。明日もおいしいお料理を作らなくっちゃね? と布団に入って気持ちよさそうに眠っている2人を見ながらそう思う今日12月24日も後僅かなわたしの今年のお誕生日です。うふふっ…。
END