まこぴーの話
あぅ〜。あたしは沢渡真琴よっ!!
最近、あたしのことを、いたずら少女だとか、肉まんあぅ〜だとか、好き勝手に言ってる人をいっぱい見かける…。こんなこと言いふらすヤツなんて一人しかいないっ!! そう、相沢祐一!! あいつがこんな噂を広めたんだわっ!! あぅ〜。今日こそあいつに復讐してやるんだから〜っ!!
「ただいまぁ〜」
あっ、ちょうど祐一が帰ってきたみたい。あたしは祐一を驚かそうと、部屋の隅で構えてる。祐一が歩いてくる。ふふっ、真琴がいることにも気付かずに……。一歩、一歩と足音が近づいてくる。来たっ!!
「わっ!!」
「あっ? あぅ〜〜〜〜〜〜!!」
逆に祐一に脅かされた。び、びっくりしたよ〜!! あぅ〜!!!
「あはははは。真琴〜。俺を脅かすにはまだまだだなぁ…。まっ、せいぜい頑張ってくれたまえよ。真琴くん…。まあ、百年かかっても無理でしょうなぁ〜…。わーっはっはっはっはっはっはっはっ……」
祐一は、あたしの肩をパンパンと叩く…。そして勝ち誇ったようにそんなことを言うと階段を上がって、自分の部屋にさっさと行ってしまった。くっ、悔しい〜!! 絶対復讐してやるんだからぁ〜。あぅ〜!!
夕食時、あたしは祐一にさっきの復讐をしようとする。幸い今日は、祐一の好きな肉まんだ。真琴も肉まんは大好き!! 秋子さんの作る肉まんは特に美味しいから好きっ!! みんなで肉まんを食べる…。
がぶっ。もぐもぐ……。
「あぅ〜っ、おいしいなぁ〜」
「うん。おいしいねぇ〜。真琴〜。わたしも久しぶりに食べたよ〜?」
「うぐぅ。ボクはたいやきのほうがいいかな? でも、肉まんもおいしいね…」
「うふふっ。あゆちゃん…、真琴…。名雪も…。そんなに慌てて食べなくても……。まだまだたくさんありますからね?…」
秋子さんはそう言って真琴たちを優しく見つめていた……。
夢中で食べていくと、一つだけ肉まんが残った。秋子さんたちはお茶を飲んでる…。もうお腹いっぱいなのかなぁ〜? あたしはそう思い手を伸ばす。と、誰かがあたしの手とぶつかった。ぶつかった手の先を見ると祐一だった。
「ちょっと! 祐一!! それは真琴の分よぅ!!」
「なにぃ? いつからお前のものになったんだっ?! この肉まんは?」
勝手なことを言う祐一…。こうなったら取ったもん勝ちだわっ! そう思い、すばやく肉まんをお皿から取る…。あっ、しまったという顔で祐一はあたしを見てた。へっへ〜んだっ!! 悔しそうにあたしを見る祐一を見ながら、美味しそうに肉まんを食べた。
そして、夕食後…、あたしはあゆや名雪さんと一緒にテレビを見てる。まだ悔しいのか、祐一はじ〜っとあたしの顔を睨んでた。ふんっ! いい気味だわっ!!
お風呂に入って(途中で祐一が入ってこようとしてたから、お水をぶっかけてやったわ。ふんっ!)、そろそろ祐一も眠った頃ね…。あ〜、今日は楽しかったなぁ〜。あの祐一の顔! ふふっ……。
…でも、まだまだ復讐し足りないわっ!! あいつをぎゃふんって言わせるためには、これくらいじゃ足りないのよっ!!
「ふふふ…、今日はちょっとだけ復讐できたけど、まだまだだわっ! あいつをぎゃふんって言わせるまでは!!」
あたしは一人そう言って、祐一の部屋へと向かう。部屋の前まできて手に持ったいたずらの道具を確かめる。今日は洗濯バサミだ。ふふふっ、これを祐一の鼻に挟んで脅かしてやるんだからっ!!
そ〜っと祐一の部屋の戸を開ける。寝てる寝てる…。そう確かめて、祐一の鼻に洗濯バサミを持っていこうとした、その時!!
「にゃにゅ〜!! にゃにゅにぇにょうにゃにゅにょにょぅ…(あぅ〜!! 何でこうなるのよぅ…)」
「まあ、日頃の行いの差でしょうなぁ〜。わーっはっはっはっはっはっはっはっ……」
祐一に逆に返り討ちにあい、お仕置きとして鼻に洗濯バサミをつけられて、苦しむあたしがいるのでした…。く、悔しい〜っ!! いつか…、いつか、倍にしてお返ししてやるんだからぁ〜!! あぅ〜〜〜っ!!
おわり