さゆりんのお誕生日会


 あははー。倉田佐祐理ですー。
 今日5月5日は子供の日(端午の節句ともいますけどね)。それに佐祐理のお誕生日でもあるんですよー。
 今年は祐一さんたちが佐祐理のためにお誕生日会を開いてくれるそうなので、佐祐理は、祐一さんたちのお宅にお呼ばれされましたー。
 ぴんぽーん。と玄関のチャイムを押します。
「あ、はーい」
 そう言って出迎えてくれた人は、水瀬秋子さん。名雪さんのお母様で祐一さんの叔母様。でも叔母様というよりはお姉様といった感じですね。
「いらっしゃい。佐祐理ちゃん。さあ、どうぞ。狭いところですけど…」
「そんなことないですよー。いいおうちだと思いますー」
「ありがとう…。うふふっ」
 そう言うと秋子さんは、にっこり微笑んで佐祐理を奥の部屋へと通してくれました。
 パーン! パパパーン!! と扉を開けた途端にクラッカーが鳴ります。そして…、
「佐祐理さん(佐祐理・佐祐理ちゃん)、お誕生日おめでとう!!」
 という声が聞こえてきました。そこには祐一さん、舞をはじめ大勢の人たちが…。はぇ〜、佐祐理、びっくりですー。しばらく佐祐理がぼーっとしてると、祐一さんが…。
「あれっ? どうしたの? 佐祐理さん?」
 って不思議そうに聞いてきます。佐祐理は慌てて…。
「えっ? あっ…。そ、その…、佐祐理…びっくりしちゃいましたー。てへへ…」
 そう言って照れてしまいましたー。でもこんな誕生日は初めてだったので、佐祐理、とても嬉しいです。
「さあ、みなさん、ケーキの用意をしますから机の上、片付けておいて下さいな…。それと…。祐一さん、名雪、あゆちゃん、真琴、お料理運ぶの手伝ってちょうだい…」
「はい!!(うん!!)」
 秋子さんは、そう言っててきぱきと料理を並べていきます。そんな秋子さんを見て、さすがだなーっと佐祐理は思いました。そして……、
「佐祐理さん、19歳お誕生日おめでとう。かんぱーい」
 祐一さんが音頭を取ります。みなさんのグラスの音が響き…、お誕生日会が始まりました……。


「プレゼントもこんなに頂いて…、佐祐理、嬉しいですー」
「佐祐理……、嬉しそう…。よかった…」
 両手いっぱいにプレゼントを抱え込んで、佐祐理は舞と家路につきます。今日は満月ですね。心地よい風に春の月も気持ちよさそうな、佐祐理の19回目の誕生日でした。

おわり